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口内炎を早く治す方法…でもそれって本当に口内炎?
痛い痛い口内炎。
口内炎ができる原因はさまざまですが、次のような理由で発生します。
1. 物理的な傷
頬や舌を噛んだり、硬いものを食べて傷がついた、強い歯ブラシ圧、硬い歯ブラシの使用などで粘膜が傷ついた後に、細菌が入って炎症を起こします。炎症を起こすと患部が腫れるため、更に歯にあたったり噛み込みやすくなり、悪化します。患部を清潔に保ち、うがい薬で1日数回うがいをして、細菌の繁殖を防ぎましょう。丁寧に患部に当たらないようブラッシングを行い、口の中を清潔に保ちましょう。塗り薬も有効です。
合わない入れ歯、矯正器具の摩擦、尖った歯などによる粘膜の損傷によってできることもあります。この場合は歯科医院を受診して原因を取り除きましょう。
2. 栄養不足
ビタミンB群(B2・B6)や鉄分の不足など、栄養バランスの偏った食事が続くと免疫力が低下し、炎症を起こしやすくなります。
レバー、卵、納豆、バナナ、ほうれん草などを積極的に摂りましょう。サプリメントでもOKです。辛いもの、酸っぱいもの、熱い食べ物やアルコール、タバコは避けましょう。
3. ストレス・疲労・睡眠不足
自律神経や免疫力の低下により、口内炎ができやすくなります。特に仕事や勉強で疲れているときにできやすく、激しい運動後にも体力を消耗するためできやすいです。
睡眠不足やストレスは口内炎の大きな原因になるので、リラックスと休息を心がけましょう。
4. 口腔衛生状態が悪い
むし歯や歯周病があると、口の中の細菌が繁殖しやすくなります。口腔衛生状態が悪いと、小さな傷が治りにくく、感染による炎症が起こりやすくなります。
適切なブラッシング、歯科医院での歯石除去が効果的です。
5. ホルモンバランスの変化
生理前後や妊娠中など、ホルモンの変化により口内炎ができやすくなることもあります。
6. ウイルスやカビの感染
単純ヘルペスウイルスなどの感染でできるヘルペス性口内炎や、カンジダ菌によるカンジダ性口内炎などもあります。
7. 全身の病気に関連するもの
ベーチェット病、クローン病、白血病などの初期症状として現れることもあります。口内炎が頻繁・重症・治りにくい場合は注意が必要です。
放射線治療の副作用や、薬剤による副作用により口内炎ができることがあります。
口内炎の治療について
ケナログやアフタゾロンなどのステロイド入り軟膏が有効。アフタッチなど、口内炎に貼って保護・治癒を促すパッチタイプも有効です。
歯科医院で歯石やプラークを除去して、口の中を清潔にしたら、レーザーを照射することで楽になることが多いです。うがい薬を併用して、痛い口内炎は早く治しましょう!
口内炎のレーザー治療について
つばめデンタルクリニック川西では、Er:YAGレーザーを用いたレーザー治療を行っています。健康保険適応です。レーザーには抗炎症作用があり、患部の腫れや赤みを抑えます。
細菌の活動を抑える働きもあるため、感染の悪化を防ぐことが可能です。神経の過敏な反応を一時的に抑える作用があるため、痛みが取れやすいです。組織の細胞を活性化させ、新しい粘膜の再生を促進します。個人差がありますが、通常よりも早く治ることが多いです。
レーザーはメスを使うような切開はなく、出血しません。痛みも少なく、処置時間は数分で終わります。
2週間以上治らない、痛みが強い、頻繁に再発する場合は、口内炎ではなく別の病気が隠れていることがあります。
つばめデンタルクリニック川西では、口腔外科出身の歯科医師が2名在籍しており、口腔がんや自己免疫疾患の早期発見に努めております。
なかなか治らない口内炎・・・と思いきや、怖い病気が隠れていることもありますので、不安な方はお早めにご相談ください。