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歯周外科治療

歯周外科治療について

軽度の歯周病であればブラッシングや歯石の除去で徐々に改善していきます。ところが、歯周ポケットが深い中程度~重度の歯周病になると、これだけではポケットの深い部分の炎症を取り除くことができません。この段階の治療では、歯周外科手術のフラップ手術を行います。
歯周病治療に力を入れている当院では、フラップ手術後に歯周組織再生治療にも取り組んでいます。

当院で行っている
歯周外科治療について

  • フラップ手術
    (歯肉剥離掻爬術)

    フラップ手術は、歯肉の裏側で歯と付着している部分をメスで切り、炎症によりダメージを受けた歯肉を切除したり、スケーリングでは歯肉が被さって限界がある歯石や不良肉芽を取り除く外科的な治療法です。歯周ポケットが深くなると、切開しない方法では器具が届きませんが、フラップ手術をすることで隅々まで目で確認しながら汚れや炎症部を綺麗に取り除くことができます。
    手術後は縫合をして、1週間後を目安に抜糸します。汚れが取り除かれたことで、歯肉は徐々に健康な状態を取り戻していきます。

  • エムドゲイン法

    フラップ手術を行い、エナメルマトリックスデリバディブ(EMD)と呼ばれる成長因子を含むゲルを塗布することでセメント質・歯根膜・歯槽骨の再生を促します。
    リグロスと手法上の違いはほとんどありませんが、200万症例に使用され、現在に至るまで副作用の報告がありません。
    歯の発生器に重要な役割を果たすたん白質の一つに、エナメルマトリックスたん白質があります。このたん白質はエナメル質の形成だけでなく、セメント質の形成や機能性を有した付着組織の発達に関わる事が示されています。
    このことからエナメルマトリックスたん白質は、歯周組織再生環境の提供に役立つと考えられています。
    EMDとはエナメルマトリックスたん白質を含むたん白質分画であり、このEMDに着目してスウェーデンのビオラ社が開発した製品がエムドゲインゲルです。
    健康保険が効かない自由診療の治療ではありますが、2007年に先進医療に指定され、世界で最も使用されている歯周組織再生誘導材料であり、20年の歴史を持ちます。

  • 歯周組織再生療法

    リグロス歯周組織再生療法のほか、失われた歯槽骨は次のような歯周組織再生誘導手術を使って治療する場合があります。

    リグロス歯周組織再生療法

    フラップ手術をすると、歯肉が元の位置よりも下がってしまうリスクがあります。歯周病によって歯槽骨が破壊されてしまっているからです。破壊された骨は、通常、そのままでは元に戻りません。
    当院では、審美面でも機能面でも回復させるため、歯周組織再生療法を行っています。フラップ手術を行う際に、歯槽骨に増殖を促す薬剤を塗布することで、歯槽骨ごと再生を促します。「リグロス」は日本で開発された薬剤で、健康保険も適用されます。すべての症例に適応できるわけではありませんが、進行した歯周病でも歯肉や歯槽骨を再生できる可能性があります。
    リグロスの成分は、生体内に存在する細胞の増加や分化の調整を行っているタンパク質の一種です。皮膚・血管・骨・軟骨といった様々な組織の形成に強く関与している細胞成長因子の1つであり、種々の細胞の増殖作用及び血管新生作用を持つことから、再生医療の分野で期待されています。

  • GTR法(歯周組織誘導法)

    GTR法(歯周組織誘導法)とは、歯と歯肉の間にメンブレンという人工の膜を挟むことで歯根膜細胞や歯肉結合組織、さらに歯槽骨の再生を促す治療法です。一定期間メンブレンを入れておくことで、フラップ手術後に歯肉が下がってしまうことを防ぎます。

手術後について

  • 痛みと腫れについて

    痛みの感じ方は人によって異なりますが、多くの場合、痛みと腫れは手術当日の夜にかけてが最も強くなります。痛み止めのお薬を処方しますので、痛む場合に服用してください。
    1週間くらいは違和感がありますが、徐々に痛みや腫れはひいてきます。ひどくなる場合には、すぐにご連絡ください。

  • 気になる方は症例紹介を
    ご覧ください

    歯科治療において、不安に感じる患者さまは少なくありません。
    そういった不安を解消できるよう、当院では、実際に行った症例を紹介しております。気になる方はぜひ、ご覧ください。

    詳しくはコチラ
  • 食事について

    辛いもの、すっぱいものは患部を刺激するので避けましょう。また、飲酒や喫煙もしないようにしましょう。
    手術当日から3日間くらいはお粥やうどん、栄養ゼリーなど、柔らかい食べ物が推奨されます。1週間を目安に抜糸し、徐々に普段どおりの食事がとれるようになります。
    また、タバコは創(きず)の治癒を遅らせ、感染を起こすことが分かっていますので、禁煙してください。

  • 歯みがきについて

    1週間くらいは手術部位はブラッシングができませんので、殺菌作用があるデンタルリンスが推奨されます。手術した部位以外は、普段どおりにブラッシングしてください。抜糸後、徐々に傷口がふさがっていくので、柔らかめの歯ブラシを優しく当ててみがきます。
    せっかく痛い思いをして手術をしたわけですから、再び歯周病が進行しないように、以前にも増して入念にメンテナンスをするようにしましょう。