スタッフブログ
歯医者さんのおすすめするうがい薬
世の中にはたくさんのうがい薬が売られていますね。ドラッグストアーやamazonなどのネット通販、ショッピングセンターなどでどのうがい薬がいいのか迷うことはありませんか?
今日は市販で売られているうがい薬についてみていきましょう。
1. クロルヘキシジン系(Chlorhexidine)
• 商品名:コンクールF(ウエルテック)
- グルコン酸クロルヘキシジン(殺菌成分):むし歯や歯周病菌の繁殖を最大12時間抑制
- グリチルリチン酸アンモニウム(抗炎症成分):歯肉の炎症を抑える効果あり
- 緑茶抽出液・L-メントール(矯味剤)爽やかなミント味
- エタノール(溶解補助剤)成分の溶解を助ける。希釈して使用するため刺激は少なめ。
・効果・効能
- 虫歯の発生および進行の予防
- 歯肉炎・歯槽膿漏の予防
- 口臭の防止
高い殺菌力と持続性により、口腔内の健康維持に役立ちます。
• 特徴:
• 高い殺菌力(細菌の膜を破壊)
• 歯周病・歯肉炎予防に非常に効果的
• 使用後も効果が持続(持続性が高い)
• 使い方:
• 少量(5~10滴)を水に薄めてうがい
• 注意点:
• 長期間の使用で歯が着色することがある
• 味覚に一時的な変化を感じる場合もある
⸻
2. 塩化セチルピリジニウム(CPC系)
• 代表商品名:SP-Tメディカルガーグル(ライオン)
- セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC):強力な殺菌作用を持ち、虫歯や歯周病の原因菌を抑制。
- グリチルリチン酸二カリウム(GK2):抗炎症作用があり、歯肉の炎症を抑える効果がある。
- l-メントール:清涼感を与え、口臭の除去に寄与する。
• 特徴:
• 殺菌効果があり、風邪予防や口臭ケアに適している
• メリット:
• 刺激が少なく、日常的に使いやすい
⸻
3. ポビドンヨード系
• 代表商品名:イソジンうがい薬
• 使用目的:
• 手術前後、抜歯後の殺菌消毒
- ポビドンヨード(1mL中70mg、有効ヨウ素として7mg)ヨウ素の酸化作用を利用した強力な殺菌・消毒成分で、細菌、ウイルス、真菌などに対して迅速に作用する。
- 添加物:エタノール、l-メントール、サッカリンナトリウム、香料などが含まれている。
※ポビドンヨードは、昆布やワカメなどに含まれるミネラルの一種であるヨウ素を基にしており、皮膚や粘膜に使用できる殺菌成分として広く利用されています。
・効果、効能
- 口腔内およびのどの殺菌・消毒・洗浄
- 口臭の除去
うがいそのものによる洗浄効果も加わり、口腔内とのどの健康維持に役立ちます。
• 注意点:
• 色がつく、独特の味、甲状腺に影響がある場合あり
⸻
4. 天然成分・マイルドタイプ
• 商品例:リステリン ナチュラルケア(低刺激タイプ)
- 低刺激・ノンアルコール処方:アルコールを含まないため、刺激が少なく、口腔内が敏感な方にも使いやすい。
- 4種の有効成分配合:1,8-シネオール、チモール、サリチル酸メチル、ℓ-メントールの4つのエッセンシャルオイルが含まれており、歯垢の沈着、歯肉炎、口臭の予防に効果を発揮。
- 天然由来の緑茶成分配合:緑茶成分が含まれており、自然なフレーバーで爽やかな使用感を提供。
・効果・効能
- 歯垢の沈着予防
- 歯肉炎の予防
- 口臭の予防
• 用途:
• 日常的なケアや口臭対策
• 刺激に弱い人向け
うがい薬はあくまで補助的な役割で、それだけで歯肉炎や歯周病が治るわけではありません。毎日のブラッシングやフロス、歯間ブラシの使用が重要で、歯磨きが基本です。
長期間使うなら低刺激のうがい薬を使用してください。特にクロルヘキシジン系やポビヨンヨードは期間を守って使用しましょう。
市販のものでも合わないことがあるため、症状に応じて使い分けをして下さい。
つばめデンタルクリニック川西では、各種うがい薬について説明することが可能です。気になるうがい薬があれば、具体的な商品名を教えてください。さらに詳しくお知らせすることも可能です。
歯科医院で処方されるものと、市販品の違いもお伝えできますよ。ぜひ一度ご相談ください。