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シェーグレン症候群を患われている方へのインプラント治療について

シェーグレン症候群とは、免疫系の異常によって引き起こされる自己免疫疾患の一種です。シェーグレン症候群により引き起こされる主な症状は、関節の痛み、皮膚の乾燥、疲労感などがあります。唾液腺や涙腺などの分泌腺が炎症を起こすことにより、ドライアイやドライマウスを引き起こす事が特徴的です。診断には、血液検査や眼科検査、組織生検などが行われます。治療には、症状の軽減や合併症の管理のために、人工涙液や唾液刺激薬、免疫抑制剤などが使われることがあります。

歯科に関しては、唾液が減少して口腔内が乾燥するため、唾液のフローが少なくなり、プラークが溜まりやすくなります。そのため、正しくメインテナンスを行わなければむし歯や歯周病のリスクが上がります。

シェーグレン症候群を患われている患者さんでも、歯の治療を問題なく受けることが可能です。口腔乾燥があるため、治療中は口腔の乾燥を軽減するための対策が必要です。また、口腔乾燥によるリスクを最小限に抑えるため、定期的な歯科検診と口腔ケアが重要です。

シェーグレン症候群の患者さんは、唾液が少ないため、口腔内が乾燥して乾きやすく、傷がつきやすいのが特徴です。

そのため、ちょっとした刺激でも入れ歯が擦れて痛みが出るなど、入れ歯が合わなくて使えない方が多いです。

インプラント治療は原則禁忌とされてきました。

しかし、どうしても入れ歯を入れられない方にとって、インプラント治療以外の選択肢がないことも事実です。

当院でシェーグレン症候群を患っておられる患者さんのインプラント治療を行いました。

左上のインプラントは他院で埋めたものですが、埋入後しばらくしてオッセオインテグレーションせずにグラグラしてきました。そのため、当院にて抜去しました。

左上は無理せずブリッジで対応しました。右下は一本歯が足りないので、そこをインプラント治療で対応しました。

唾液が少ないため、感染リスクが高くなります。

そのため、一本のインプラントでしたが、完全閉鎖にしてしっかりと治癒期間をとりました。

インプラントはしっかりとオッセオインテグレーションして、きっちりと骨とくっつきました。そこで二次オペを行いヒーリングキャップにて様子見をし、仮歯を入れ、大きな問題なく過ごせているので、本印象を行いました。

術後1年以上経過していますが、現在も大きな問題なく経過しています。

定期的なメインテナンスは3ヶ月おきに行い、プラークコントロールをとてもうるさく指導して、患者さんもしっかりと守ってくださっています。

歯ブラシもとても上手。

フロスなど補助用具もきっちり使用されています。

シェーグレン症候群の患者さんにとって、インプラント治療はリスクは高いことは事実です。

しかし、唾液が少なく乾燥していて入れ歯が痛くて入れられない方が多いことも事実です。

つばめデンタルクリニック川西では、そういった持病を持つ患者さんのご相談を受けつけております。

心筋梗塞、糖尿病、自己免疫疾患、腫瘍の治療後、、、数多くの持病をお持ちの方が治療に通われています。

生体モニタリングを行い、麻酔薬は持病に合わせて選択し、体に優しい治療を行うよう心がけています。

お悩みの方はご相談ください。良い方法を一緒に考えていきましょう。