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季節の変わり目に歯周病が進行する?

今年の夏は本当に暑かったですね。

35℃超えの日もあり、丸一日冷房の中でじっとしていた、という方も多かったのではないでしょうか。

先日歯のクリーニングに来られた方が、終了後に次回予約を年末に取られて帰られたのですが、こんなに暑いのに、次来る時は寒くなっているなんて考えられないね〜とおっしゃっておられました。

冬の寒さを忘れてしまいそうな今年の猛暑。歯ぐきトラブルに見舞われた方も多かったのではないでしょうか。

暑い環境では、体温調節のために血液が体の表面に集中し、内部の臓器に十分な血液が行かなくなることがあります。これにより、免疫細胞が体の各部位に効果的に分布されず、免疫系の機能が低下します。

歯ぐきは体の末梢に位置するため、暑さが厳しいと十分に血液が行き届かず、免疫が働きにくくなります。そのため、暑いと歯ぐきが腫れぼったくなります。放置すると歯周病が進行してしまうので、腫れが強い方は早めに対処していきましょう。

また、高温下では体内の水分が失われやすくなり、脱水症状が起こることもありますよね。脱水は免疫細胞の正常な機能を妨げる可能性があり、免疫系が弱まることがあります。

暑い環境下では体がストレスを受けやすくなり、ストレスホルモンが増加することがあります。このストレス反応も免疫機能を低下させる一因とされています。

暑い環境が免疫機能の低下に影響を与える主な理由は、体温調節、脱水、ストレス反応などが組み合わさる結果とされています。

このところ朝晩が涼しくなってきました。それと同時に歯ぐきトラブルに悩まされている方もおられるのではないでしょうか。

季節の変わり目に歯ぐきが腫れる理由は複数ありますが、一般的には気温や湿度の変化による免疫系の影響や、アレルギー反応が影響しているケースがあります。また、季節の変わり目には風邪やインフルエンザなどの感染症が流行することもあり、それが歯茎の腫れに影響を与えることもあります。例えばコロナに感染した方や、ワクチンを打った方で歯ぐきが腫れたという方もおられたと思われます。放置すると歯周病が進行するので、歯ぐきが腫れる、血が出るなど何かしらトラブルがある場合は早めに対応しましょう。

このところ少し暑さがマシになり、若干(本当に、少しですが)過ごしやすくなる一方で、季節の変わり目には歯周病進行リスクがあがりますので、ご注意を。トラブルが出た場合は、焦らずまずはご自身で丁寧なブラッシングを心がけて下さい。痛みや腫れが強い場合は歯ぐきに膿が溜まっている場合もあり、その場合はブラッシングだけでは治りません。

こういった歯肉がさがってしまい、歯の根と根の間(分岐部)に汚れがたまっているようなケースでは、ご自身での歯ブラシでは限界がありますよね。こういったいわゆる歯周病が進行しているような場合は、歯科医院でお口の中をクリーニングして歯石やプラークを除去したり、さらにひどくなって膿がたまっているような場合は切開して膿を抜く処置や抗菌薬の服薬などが効果的です。

つばめデンタルクリニック川西では、季節の変わり目には免疫の関係から歯周病ケアをおすすめしています。ちょっと丁寧に磨くだけでもとても効果がありますから、まずは丁寧なブラッシングを心がけましょう。それでもどうしても取りきれない汚れがありますよね。そういう時は大掃除が必要です。いつでもお気軽にご相談ください。