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前歯をきれいにしたいすべての方へ

更新が滞っていてすみません・・・。

完全に言い訳ですが、普段の診療に加えてスタディグループの勉強会での発表、認定医申請2件、学会への論文提出、学会発表の準備などに追われ、気がつけば8月も終わりに近づいてまいりました。

さて。久々の更新。このところ前歯を綺麗にしたい患者さんが増えています。

今年の夏は暑いですからね…マスクをしていると熱中症リスクが上がるので、外でマスクを外す機会が増えてきました。

今まで隠れていた部分が見えるようになると気になる方が多くなるのは自然の事です。

前歯を綺麗にするためには、方法が二つあります。

一つは、ホワイトニングで自然に白く綺麗にする方法。これだと歯を削ることはありません。

しかし、ホワイトニングではもうすでに虫歯の治療で削って詰めているコンポジットレジンや前装冠、セラミック修復物は白くなりません。

もともとの歯の色の状態によってはホワイトニングだけだと白くなりにくいケースも多くあります。薬剤によって変色したケース、歯の神経をとったために色が変わってしまったケースなどがそうですね。

ホワイトニングをした後にもうすでに詰めているコンポジットレジンを外して詰め直したり、被せ物をやり変えたりする事で白く綺麗にすることができます。

しかし、広範囲にわたるコンポジットレジンや補綴物が入っている場合や、そもそもホワイトニングが効きにくいケースなどは補綴することで綺麗にする方が望ましいこともあります。

二つ目は、削って被せる方法。本来歯はあまり削らない方が良いです。ですが、前歯が気になるせいで毎日の生活に問題が出ていることもありますよね。

例えば、営業の仕事をしている方や、受付のお仕事をされている方、接客業の方。こう言った方は、前歯を綺麗にする事で自然と自分に自信がつき、仕事のクオリティが上がることもあります。

他には、お盆に家族が集結して、家族から歯が汚いと言われて気になり、歯を白く綺麗にしたいと切実に悩まれておられる方もおられます。

そういう場合は、QOLを上げるために、あえて歯を削って被せるケースもあります。

今回のケースは、前歯を綺麗にしたい。という切実な願いをお持ちの患者さんのケースです。

この方は、前歯の噛み合わせも一緒に治療したいというご希望もありました。

こう言ったケースの場合、取りうるパターンとしては、

①前歯を全てジルコニアなど補綴で修復する

②矯正を行なって歯列を修復した後にホワイトニングを何回か行い、歯を白くしてからコンポジットレジンで修復する。

の二つがあるかと思います。

①のメリットは短期間で治療が終わること、ジルコニアの美しさが持続するので後戻りがしにくい事があげられます。反面デメリットとしましては、歯を切削する必要があります。

②のメリットとしましては、歯を大きく削らなくて良い可能性がある、という点です。デメリットとしましては、コンポジットレジンのやり変えのために歯を削る必要があるという点です。コンポジットレジンは食事の嗜好によっては変色しやすいため、将来的にはまた色が変わる可能性があります。例えばコーヒーをよく飲む、カレーなど色のつく食べ物を食べる、タバコを吸う、など嗜好によっては変色する時期が早くなります。その場合はコンポジットレジンでは対応せず、ジルコニアなどで補綴するパターンも考えられます。その場合は歯の切削量は①と変わりません。他のデメリットとしましては、治療期間が長期にわたる事と、費用が①に比べて高額になる事、矯正の後戻りが起こる可能性がある事です。

以上のことから今回は①での治療を選択されました。

前歯の状態によっては削って被せる治療を選択することが必要になる場合もあります。

その場合、注意しておくべき事は、適合の良い技工物を入れるということと、色や形に関してしっかりと希望を伝えるという事。

大事な前歯を触る以上、しっかり時間をかけてカウンセリングを行い、形については仮歯で何度か調整して、理想的な形態を確認することが必要です。

また、自然な色というものは、実は本当に緻密な技工により作り出すアートでもあります。

自然な色というものは、セラミックブロックを削り出すだけでは決して作り出す事はできません。腕のある技工士さんが技工物に色をつけて焼き付け、ピカピカに研磨をして初めて自然な色や風合いというものがあらわれます。歯は一度削ってしまったら、2度と元には戻りません。大切な前歯、良く考えて綺麗にしていただきたいと切に思います。

つばめデンタルクリニック川西では、前歯に関するご相談を随時受け付けております。保険での修復、ジルコニアクラウンやジルコニアブリッジによる保険適応外での修復、インプラントによる歯を削らない治療、矯正治療、ホワイトニング、どの治療法で綺麗にしていくのが一番良いのかは患者さまにより異なります。

何もわからない状態でも大丈夫です。一緒に最適な方法を考えていきましょう。