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抜歯と言われた歯。インプラントとブリッジを併用して残すことに成功した一症例

入れ歯がずっと合わなくて悩んでおられる方はおられませんか?

 

入れ歯が合わなくて、何度も歯医者さんで調整していただいたのですが、やはり、ダメでした。

前歯が腫れてぐらついてきて、どうしたらかめるようになるのでしょう?

 

このようなお悩みを持たせる方は多くおられます。

昨年つばめデンタルクリニック川西では、インプラントを埋めた本数は100本以上になります。

それだけ、入れ歯やブリッジではうまく噛なめい方が多くおられるのだと思います。

 

さて、今日の症例。

ずっと歯周病と入れ歯の不適合に悩まされ、食事を美味しく摂ることができませんでした。

入れ歯が合わないので噛めなくて、右上の歯が腫れてぐらついてきたので当院にご相談に来られました。

 

初診時

ずっと合わない入れ歯を入れておられたとのことです。

入れ歯が合わないため、入れ歯のバネを引っかける歯がどんどん悪くなり、最終的に歯が膿んでぐらついてきました。結果、噛むと痛い、噛まないといった症状を呈しておられました。この状況だと抜歯の適応になります。

 

この症例では、大臼歯のバーティカルストップが喪失していることが大きな問題でした。

奥歯で噛めないので、前歯に過剰な力がかかってしまい、歯周ポケットが深くなり、歯を支えている歯槽骨が痩せてしまい、歯のぐらつきがでてきています。

 

大臼歯部にインプラントを埋め、奥歯の噛み合わせを確立することにより、その結果、前の方の歯に大きな力がかからないよう治療計画をたてました。

抜歯はしません。残せる歯は、可能な限り、残すよう努力します。あきらめないで、残せるように全力を尽くしましょう。

 

インプラントを埋める前に、まずはプラークコントロールの徹底です。

歯間ブラシ、フロス、歯ブラシの使い方、ワンタフトブラシなどなど色々なデンタルケアグッズを組み合わせて口腔内のメインテナンスを徹底します。

 

残存歯には歯周初期治療を行い、歯周ポケットを浅くします。なるべくご自身でメインテナンスできるよう、衛生士が心を込めて指導します。

TBI(Tooth Brushing Instruction)とSRP(スケーリング・ルートプレーニング)を行うことにより、膿が止まり、歯肉の腫れがひきました。

ぐらつきのある歯で残すことができそうな歯は、固定します。

 

むし歯も治療します。根管治療をやり直し、不良補綴物をやりかえました。

口腔内の環境を良くすること、これが治療の成功に繋がります。

口腔内が汚れている状況でインプラントを埋めても、絶対に成功しません。

 

さて、インプラントオペ。

両側の大臼歯に3本埋めます。

骨は十分にあるため、骨増生は行いません。

初期固定も良好でした。

仮歯が入るとよく噛めるようになりました。

 

最終的には、下顎前歯はジルコニアブリッジで補綴。上顎右側はジルコニアの連結冠で補綴しました。

大臼歯はインプラントで補綴。

 

よく噛めるようになりました。

 

インプラント治療は歯科医師のみではできません。スタッフ一丸となっての治療が必要です。ベテラン衛生士の歯周病ケア、技工士の上手な技工物。患者さんの治療に対する意欲。そして、患者さんと歯科医師や衛生士を繋ぐ、受付や助手の助けがあってこその治療の成功です。

 

この場を借りて、つばめデンタルクリニック川西のスタッフのみなさまには心より感謝を伝えたいと思います。

いつもありがとうございます。みんなでこれからもしっかりと勉強して、良い治療をやりましょう!