スタッフブログ
甘いものを摂るとむし歯になりますか?
今日は、患者さまよりこんな素敵なお届け物をいただきました!
ケーキのおおたに様からの贈り物です。ありがとうございます!
スタッフ一同、お昼休みにおいしくいただきました。ごちそうさまでした!
さて、、歯医者や衛生士も、もちろん、甘いものを食べます!
甘いものだけがむし歯の原因というわけではありませんよ、、、。お気をつけください。
【砂糖の摂取で虫歯ができるメカニズム】
歯垢(プラーク)の中には砂糖を分解して酸に変える細菌がいます。
pHが5.5以下になると歯の表面を覆うエナメル質のハイドロキシアパタイトが溶け出し、むし歯を作り出します。
ダラダラと飲み食いを続けると、歯が修復される間もなく歯垢のなかで再び酸が作られ、pHが低下して歯が溶け続けます。
砂糖の摂取は口腔内のpHを下げる原因の一つにはなりますが、だらだらと常に食べたり飲んだりする状態の方が歯には良くないと考えられます。
【虫歯を作る4つの環境】
むし歯は以下の4つの要素が全て重なって起こります。
①糖の摂取
②むし歯菌
③歯に酸が停滞する時間
④歯と唾液の質
食品中の「糖」は必ずしも砂糖が含まれる飲食物だけとは限りません。ごはんのような、でんぷんが含まれる糖質も、唾液中のアミラーゼによって糖に分解されるため、むし歯の原因となります。
むし歯菌とはミュータンス菌が代表的な菌です。赤ちゃんの頃はほとんど存在していません。成長につれ大人から移してしまうことで感染します。
【虫歯を予防するためには】
虫歯を予防するためには、毎日の生活習慣がとても大切です。
・正しい歯磨き
フッ素入りの歯磨き粉を使うことによってむし歯予防ができます。
ゴシゴシと力を入れて磨くのではなく、丁寧に磨きましょう。力が入りすぎないよう、鉛筆持ちをしてください。細かいところはワンタフトブラシを使ってください。
・清掃補助用具
フロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間をきれいにしましょう。ブリッジやインプラントのメンテナンスにはスーパーフロスの使用もおすすめです。
・定期的なクリーニング
汚れが貯まると、普通の歯磨きでは落としきれなくなってしまいます。歯石がつくと歯周病の原因にもなるため、定期的に歯医者へ行って歯をクリーニングしてもらいましょう。
・水分補給
口腔内が乾燥すると、歯垢がいつまでもお口の中に残ってしまいます。こまめな水分補給は熱中症予防だけではなく、むし歯予防の観点からも大切です。
・野菜多めの食生活を
野菜は口の中の酸を中和させてpHの低下を防いでくれます。
必ずしも甘いものを摂取しているわけでなくても、パンやごはんといった糖質を摂取していれば、糖を摂取していることになります。甘いものだけに気をつければ良いというわけではないことを知っておいてください。
むし歯の形成は生活習慣に大きく左右されます。歯をむし歯から守るためには、野菜中心の食習慣を身につけ、間食は時間を決めてダラダラと食べず、普段からむし歯予防に意識を向けることが大切です。