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奥歯がぐらついて噛めないケースにインプラント治療を行いました。

上顎の大臼歯は側面が頬粘膜で邪魔されるため、非常にプラークコントロールが行いにくい部位です。

そのため、歯石などが付着しやすく、噛み合わせの癖なども相まって、歯周病が進行しやすい部位でもあります。

一般的に、上顎骨の方が、下顎骨よりも骨が柔らかいため、上顎大臼歯は歯周病が進行しやすいケースが多いです。

 

磨きにくいので、むし歯にも罹りやすいですね。また、治療の際にも口を思いっきり開けなくてはいけない部位なので、患者さんも歯科医師も治療には困難を極める場所です。

また、硬いものを噛む部位でもあるので、歯の根が折れやすい傾向にもあります。

 

上顎の大臼歯部というのは、上顎洞が歯根に近接している解剖学的にとてもややこしい部位です。

上顎大臼歯由来の副鼻腔炎というのもたまにお見かけします。

酷くなると、頭痛がひどくなったり、お顔が腫れたりします…が、長くなるので、この話はまた後日お話しします。

 

さて、上顎の大臼歯。

しっかり噛まなければならない部位でもあります。しかし、上記の事情から早期に脱落することも多い部位です。

この上顎大臼歯がぐらついてくると、当然物が当たると痛みが出てきます。

残念なことに歯根が破折して歯周病が進行してしまった。

今回はそういったケースをインプラント治療を行うことで、再度しっかりと噛めるようになった症例です。

術前のレントゲン写真です。

上顎左側の第二大臼歯が破折しています。

折れてぐらぐらしているので、抜歯しました。

抜歯後は入れ歯がインプラントで検討されておられましたが、インプラント治療を希望されたため、インプラントを埋める手術を行いました。

治癒を待ちます。大体2~3か月くらいで上部構造が入って噛めるようになります。

上部構造を装着。

しっかりと噛めるようになりました。

 

この方は、以前矯正治療を行った際に4本小臼歯を抜歯されています。

通常より4本歯が少ないため、これ以上歯を失うと、残りの歯に大きな負担を強いることになります。

残存歯が少なくなればなるほど、残りの歯には更に負荷が掛かることとなり、力のバランスが崩れて更に歯を失う結果となります。

そのため、インプラント治療を行うことにより、しっかりと大臼歯部のかみ合わせをサポートして、ほかの歯にかかる負担を減らす方向で治療をすすめることとなりました。

 

入れ歯やブリッジ、インプラント、さまざまな噛み合わせを作る方法がありますが、単純にインプラント治療では一本歯が増えるので、残りの歯に負担をかける事がなくなります。

つばめデンタルクリニック川西では、失った歯をインプラント治療により補う治療を行なっています。

インプラント治療を行うにあたり、院長加藤が責任を持って全てのインプラント治療を行い、ケアにあたります。

7月8月の埋入本数は20本以上です。

本数だけが大切なわけではないですが、経験豊富な歯科医師の元でのインプラント治療をおすすめします。

現在日本のインプラント治療のスタディグループであるCIDクラブのアクティブメンバーにも所属しており、質の高いインプラント治療を心掛けています。

インプラント手術日は毎週金曜日です。インプラント治療に関する各種ご相談は随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。