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上唇小帯強直症について

上唇小帯(じょうしんしょうたい)ってご存じですか?

上の唇をめくってもらうと、前歯と前歯の間の歯ぐきに向かって細い一本のスジがでているのがわかるかと思います。これが上唇小帯です。

乳幼児ではこのスジが太く、歯ぐきの上から前歯に割り込むように付着しているケースが多いのですが、成長とともに、付着部が歯茎の上の方に移動して、幅が細くなっていきます。

成長とともにこのスジは細くなってくるのですが、上唇のスジが太く固いままだと、色々な弊害が起こります。

これを、上唇小帯強直症といいます。

上唇小帯強直症をそのままにしていると、この画像のように、前歯の正中が離開することがあります。また、上唇のスジが固いと、歯ブラシをするときに当たって痛いため、お子さまの仕上げ磨きをするときに歯ブラシを嫌がられる事があります。

そうなると、歯ブラシが適切に前歯に当たらないため、このように磨き残しが増えてしまい、プラークが沈着します。その結果、前歯にむし歯ができてしまったり、前歯の歯ぐきが歯肉炎をおこしたりしてきます。

そのため、1歳半検診や、3歳児検診といった、市で行われる公的な検診では、必ずチェックする項目になります。

大人の方だと、前歯の正中が離開するため、見た目の問題を生じたり、また、息が漏れたりする事があります。歯周病の観点からは、歯周ポケットが形成されることもあります。前歯がすいていて、矯正治療を行う際にも、上唇小帯強直症がある場合は切除しなければ歯がちゃんと動きません。

そのため、できれば子どものうちに、上唇小帯が硬い場合は切除する事が必要です。

上唇小帯は自然に切れることがあります。例えば、子どもが転んで前歯を打つと、一緒に上唇小帯も切れてくる事があるのです。

しかし、この方法は前歯が折れることもありますので、あまり適切な方法ではありませんね。

 

つばめデンタルクリニック川西では上唇小帯強直症の治療には、Er:YAGレーザーを使用します。

レーザーで上唇小帯を切除します。

手術時間は5分から10分程度で終了します。

手術中の痛みは、麻酔を用いるため全くありません。

下の画像は、治療後1ヶ月です。このようにきれいに治癒します。術後も痛みはほとんどありません。

歯磨きがしやすくなるので、以前はしょっちゅうついていたプラークが、ほとんどつかなくなりました。

つばめデンタルクリニック川西では、Er:YAGレーザーを用いた上唇小帯強直症の治療を行なっています。

前歯が空いている、息が漏れる…など、もしかしたら上唇小帯が硬いせいかもしれませんよ。レーザーを用いた上唇小帯の切除は、健康保険の適応になります。お子さまの前歯で気になる方や、大人の方でも思い当たる節のある方は、いつでもお気軽にご相談下さい。