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前歯の差し歯が取れちゃった!一体どうしたら良いの?(その2)

前歯が取れて来られた患者さんのケースです。

右上の4番目と5番目のクラウンが取れて来院されました。

痛みや腫れは全くありません。

3番目には入れ歯が入っており、見た目も改善したいとのことでした。

前歯にはかなり古いコンポジットレジンが入っており、ご自身の歯質との間に隙間が空いている事が分かります。また、大きなヒビも入っており、このままだと歯が割れてしまいそうです。

また、左右の1番目の前歯の大きさもかなりの左右差があり、とても美しいとは言いがたく、ご本人も気にしておられました。

臼歯部はクラウンで補綴されていましたが、どのクラウンもマージンが不適で、クラウンとご自身の歯の間の隙間にむし歯がついていました。

レントゲンを撮影すると、根の先に根尖病巣があるものも見受けられ、根の治療が必要です。

患者さんとの話し合いの結果、右上1番から左上の8番まで、全ての補綴物を外してむし歯と根の治療を行い、ジルコニアのロングブリッジにて補綴することに決定しました。

まずは前回の記事の通り、仮歯を入れます。

全てのクラウンなどの補綴物を外し、むし歯を取り除いて仮歯を入れます。

次に、必要な歯の根の治療を行います。

根尖病巣のある歯の場合、根管治療と言いまして、根の中の神経が入っているお部屋の消毒や洗浄を行い、根尖病巣を治療してから被せを入れます。そうしなければ、後々腫れたり傷んだりして噛めなくなります。

そして、歯肉のコントロールを行います。

歯周病の初期治療を行い、プラークコントロールを徹底します。歯肉の状態が悪ければ、絶対に良い補綴物は入りませんので、徹底的に治療します。

そして、支台歯と歯肉の状態が良くなって、初めて、型取りを行います。

型を取り、ジルコニアのロングブリッジをティースクリエイティブの佐藤さんに制作してもらいます。

これらの治療にかかる期間は約半年です。それだけの治療を経て、ようやく歯が入ります。

最終的な状態はこちらになります。

きっちりした歯の治療、歯肉の治療、厳しくも優しい衛生士さんによる指導の下のご自身でのセルフメンテナンス、そして、美しく機能的な技工物を製作する優秀な技工士さん。これらの要素のどれが欠けても治療は成功しません。

つばめデンタルクリニック川西では、フルマウスの補綴が可能です。

入れ歯でないと難しいと言われたケースでも、患者さまのこ希望があれば、ブリッジやインプラントによる固定式の治療が可能です。

お悩みの方はいつでもご相談ください。スタッフ一同、精一杯治療にあたりたいと思います。