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前歯の差し歯が取れちゃった!一体どうしたら良いの?(その1)

前歯が取れた!折れた!外れた!

こうなると、焦りますよね…

特に前歯の差し歯が取れてしまったら、完全に歯がなくなってしまう状態になります。

そうなると、急遽前歯が取れてしまった部位に、仮歯を作って入れる必要があります。

また、前歯を治療したいけど、前歯がない状態になるんじゃないか?と、不安になられる方も多いように思います。

右上の歯が取れてしまった患者さまが来られました。原因は、歯が折れたことによる連結クラウンの脱離です。

歯がないと、お食事をとることが困難になりますし、なにより、見た目の問題が大きいです。

そこで仮歯を入れました。あくまでも仮の歯ですよ。最終的にはもっときれいになります。

しかし、これだけでも患者さんには喜んでいただけました。

ここから根の治療や歯周病の治療、むし歯の治療を行い、最終補綴物へと移行します。

 

ところで、仮歯には、大きく分けて三つの役割があります。

まずは審美面での回復。

前歯がないと、笑う事ができません。

笑う事ができなければ、社会生活を送る時に問題になりますね。

 

次に、機能面での回復。

食事を取る時やお話をする時に、前歯がない状態だと非常に困ります。

咀嚼や発音といった問題は、体の健康や人と人とのコミュニケーションに大きな役割を占めますね。

 

最後に、歯肉の形態を整えるといった治療面での役割。

これが非常に大切な点で、前歯の治療においては、マージン部と言って、歯と歯茎の境目にきれいに仮歯を入れる事で、歯肉の形態が整い、きれいに型取りを行う事ができます。きれいに型を取る事で、きれいに被せ物を入れる事ができます。

また、ご自身の歯(天然歯)のマージン部だけでなく、例えばブリッジのポンティックといった、歯のない部分も仮歯で歯肉の形態のコントロールができます。

インプラント治療においても仮歯は非常に大切な役割を担っており、美しくインプラントの上部構造を入れるためには、仮歯による歯肉のコントロールを行う事が重要です。

つばめデンタルクリニック川西では、ご自身の歯が少しでも残っていれば、その場ですぐに仮歯を製作し、入れる事が可能です。

前歯や臼歯の大型なブリッジが脱離した場合も、慌てる事なくその場で仮歯を入れ、即座に審美面と機能面での修復を図ります。

仮歯を入れて社会生活を行えるようにして、それから治療を開始します。

前歯がない、という状態はありえませんから、必ず前歯を作ります。

根の治療やむし歯の治療、歯周病の治療などを行い、最終的には型どりを行って仮歯からご希望とする補綴物へと移行します。

保険適応の補綴物からジルコニアなど保険適応外の補綴物まで、患者さまのニーズにあった補綴物を提供します。

前歯が取れてしまってお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。まずは仮歯を入れて、スムーズに社会生活を送れるようにしましょう。

 

ところで今回のケースでは、最終的には左上の2番から右上の8番までジルコニアのロングブリッジで補綴しました。10歯にわたる大型のブリッジが入っています。

この方は、もともとインプラント治療を検討されていましたが、諸事情によりインプラント治療が難しく、ブリッジでの補綴を希望されました。きっちりと歯と歯肉の治療を行い、美しく機能的なブリッジを入れることは、インプラント治療に決して劣ることのない良い治療となります。

この仮歯の状態から、最終的にどれだけきれいになったかを次回お見せしたいと思います。それではよろしくお願いします。