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食後30分は歯を磨いてはいけないってホント?

「先生、テレビで食後30分歯磨きしてはいけないって見たけど、ほんとですか??」

患者さんからの質問にお答えします。

よく歯を磨いていて、むし歯はない。でもなんだか歯がすり減って小さくなってきた、そう感じる方はおられませんか?

もしかしたら、食べ物、飲み物の取り方や、歯を磨くタイミングによって起こっていることかもしれませんよ。

近年酸性飲食物の増加とともに、食事に起因する酸蝕症というものが問題視されています。

酸蝕症というのは、酸に暴露される口腔内で広範囲に発症し、歯をよく磨いていてプラークの付着がない、いわゆる綺麗な歯でも発生します。

むし歯との大きな違いは、むし歯は細菌が関与する感染症で、局所的に発症するのに対し、酸蝕症は細菌の関与はなく、広範囲に科学的に歯が溶解することにあります。

象牙質が溶け出すpHは6.5、エナメル質が溶け出すpHは5.5です。それよりpHが低い食事をだらだらと取り続けると、いわゆる「歯が溶ける」状態になります。

ビールのpHは4.3、ワインは3.8、ポカリは3.5、コーラは2.2です。

ちなみに、胃液のpHは1.0から1.5です。

さぁ、お酒をよく飲んで飲み過ぎて吐いてしまう方は要注意!だらだらとビールやワインを飲んで、気持ち悪くなって吐く、その直後に歯を磨いてしまうと…そう、胃液の強烈な酸によって歯の表面が削れてしまいますね。

ポカリのpHは3.5なので、運動しながらだらだらとポカリを飲む、ポカリを口に含んだまま運動する、などといった、だらだら飲み、ちびちび飲みも酸蝕症が起こりやすいです。

柑橘系の果物を前歯でかじって食べる食べ方も酸蝕症のリスクになりますね。

低いpH(酸性が強い)食べ物、飲み物を取った直後に歯を磨くと、歯がすり減りやすいです。

日本口腔衛生学会の提言は以下のとおりです。

「酸性飲食物摂取直後のブラッシングは控えるべき」

「30分については試験管内の酸蝕実験の結果に基づくものであり、今後の検討課題」

以上のことからまとめます。

酸性飲食物摂取直後は30分歯を磨いてはいけない、というのは、本当です。

しかし、歯を磨かなければ、酸蝕症にはなりにくいですが、プラークが付着してむし歯になりやすくなりますので、ブラッシングは必ず行いましょう。

また、酸性飲食物摂取直後に歯を磨く必要がある場合は、柔らかい歯ブラシを使う方が良いでしょう。

つばめデンタルクリニック川西では、豊富な経験、勉強量に基づき、正しいブラッシング方法をお伝えします。ちゃんと磨けてるのか分からない、これでホントに正しいの?そんな悩みを抱えておられる方は多いです。いつでもお気軽にお声掛けください。歯科衛生士が常時3名おりますので、いつでもブラッシングに関する質問が可能です。

フロスは歯を磨く前?歯を磨いた後?そのような質問もありましたね、また、後日お答えします。