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実録 ガイドを使用したインプラントオペ

前回のブログで載せました、ガイドを用いたインプラントオペ(guided surgery)を行いました。

この患者さまは、もともと6番目の永久歯がありませんでした。

大人になっても乳歯でずっと頑張っておられましたが、ついに割れてしまいました。

そのため、抜歯を行いました。

抜歯後、インプラントによる補綴治療を希望されましたので、5月にインプラント体の埋入を予定しておりましたが、緊急事態宣言による口腔外科学会の通達により、オペを延期することに。

5月末の緊急事態宣言の解除を待って、CTなどの術前検査を行いました。

幅4.1ミリ、長さ10ミリのボーンレベルインプラントを埋入しました。

ガイドを用いたドリリングを行いました。

骨が割と固かったので、タップを切ってからボーンレベルインプラントを埋入。

全く何の問題もなく、スムーズに埋入できました。

ガイドを使って安心安全なオペができるため、術者の私もストレスが少ないです。

オペ自体の所要時間は30分程度でした。

高さ4ミリのヒーリングアバットメントを入れ、縫合しました。

傷口はEr:YAGレーザーを照射し、治癒促進を図ります。

患者さんには抗生剤の服用と、痛み止めの服用をお願いし、うがい薬を用いた含嗽と歯磨きの仕方をお伝えして終了。

傷口は翌日に拝見します。

その後は傷の消毒、レーザーの照射、埋入部位のメンテナンスの仕方をお伝えしつつ傷の治りを待ちます。

糸を抜くのは1週間から10日後くらい。

オペ終了後は、ゆっくりとお休みください。

傷口の治癒促進の1番のお薬は、ゆったりとした休養と、術後も食べやすいように柔らかく調理した美味しいお食事です。

タバコやお酒はお控えください。禁煙をお勧めします。

今回用いたインプラント体はロキソリッドです。SLActiveという表面性状が治癒の速さにつながります。

今回は径4.1mm、長さ10mmのボーンレベルの一回法ですから、術前検査を行って通法通りにオペを行い、治癒を待ち、型どりを行って最終的に上部構造が入るのにはおおよそ3か月くらいかかります。

上部構造が入る時期はケースによりまちまちで、例えば前歯で骨造成が必要なケースであれば、さらに時間がかかるケースもありますし、逆に即時負荷が可能になるケースもあります。

コストに関していえば、当院でのインプラント埋入は21万円からです。それだけ聞くと割と安く感じられますが、インプラントは埋めて終わりではありません。噛むために上部構造が必要です。

上部構造のコスト(10万円程度)、術前のCT(1万円程度)などを加えていくと、だいたい35万から45万程度に収まることが多いと思います。この幅は、骨造成が必要か否かなどで大きく変わりますので、インプラント治療の際には必ず口腔内を拝見して詳細な見積もりをお出しします。

つばめデンタルクリニック川西では、ガイドを用いたインプラントオペを行なっています。

straumann社のインプラント体を使用し、上部構造はインプラント専門の技工所にて製作を行っています。

ITIやCIDといった、インプラントのスタディグループに所属して、日々勉強をしております。

日本口腔インプラント学会の正会員に所属し、エビデンスのあるインプラント治療を行っています。

歯を抜いた患者さまでお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。

インプラントを用いた欠損部補綴治療以外にも、義歯、ブリッジ、矯正といったいろいろな補綴治療がありますので、患者さまにとって、一番良い方法を考えていきましょう。

それでは、よろしくお願いします。