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上顎の半分埋伏している親知らずを抜歯しました。

親知らずの抜歯〜上顎〜

上顎の半分埋伏している親知らずを抜歯しました。

歯肉に切開を入れ、歯肉を剥離して抜歯しました。

抜歯にかかった時間は10分程度でした。

親知らずといえば、下の親知らずが変な方向を向いて埋伏しており、プラークコントロールが不十分で腫れることが多くありますが、実は上の親知らずも腫れることがあります。

術前の写真です。

親知らずが喉の方に向かって生えており、半分歯茎に埋まっています。

上の親知らずは頬骨が邪魔になり、歯ブラシが奥まで入らない事が多いです。

その上、この写真のように喉の方に向かって生えていたり、半分歯茎に埋まっていると、とてもとても磨くのが大変です。

この方も一生懸命磨いておられましたが、メンテナンスが難しく、親知らずの周囲の歯肉が腫れてしまい、このままだと手前の7番目の歯まで歯周病が進行する恐れがあったため、抜歯することになりました。

ちなみに、院長加藤は基本的には磨けるようなら親知らずは残す派です。

抜歯するのは、プラークコントロールが難しくて他の歯にまで悪影響を及ぼす歯のみです。

術前のレントゲン写真はこちら。

親知らずの奥半分が喉の方を向いています。

上顎洞が近く、喉の方に向かって生えており、かつ、歯の根っこが弯曲しています。

このような場合、鉗子(歯を抜くペンチのようなもの)で掴んで抜く事はできません。

なぜなら、喉の奥の方に向けて鉗子を動かすためには、患者さんにお口をものすごく大きく開けてもらう必要がありますし、そもそも喉の方まで鉗子が入りませんね。

そのため、抜くときはベーベルという器具を使い、テコの原理を用いて、抜く必要があります。

抜歯後は副鼻腔との交通がないことを確認します。

小さな交通であれば、創が治癒するに従って自然と閉じてきますが、大きな交通がある場合は閉鎖術が必要になります。

上顎の親知らずを抜歯した後は、強く鼻をかんだり、傷口を吸って陰圧をかけたりしないように注意してください。

上顎洞と抜歯窩が交通することがあります。

お気をつけください。

この親知らずは根っこが2本ありますね。

親知らずは面白い形をしているものもあります。

退行してそもそも親知らずを持たない方もおおいですね。現代人は顎が小さい方が多いので、生えるスペースがない方も多く、親知らずのトラブルは非常に多いです。

つばめデンタルクリニック川西では、上下共に親知らずの抜歯を行なっています。

リスクの高い親知らずに関しましては、市立池田病院の口腔外科と連携をとっておりますので、親知らずでお困りの方やお悩みの方はお気軽にご相談ください。