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緊急事態宣言、痛みが出たらどうすれば良いの?その2

歯の神経の痛みについて簡単に説明します。

むし歯が大きくなったり、知覚過敏が悪化すると、歯の神経(歯髄)が痛むようになります。
冷たいものや熱いもの、甘いものがしみる、といった刺激があるたびに痛みがでてきます。
朝一番のうがいでしみることが多いです。
その時点で歯科医院を受診すると、むし歯の治療や知覚過敏の処置を行うこととなります。
むし歯であればむし歯を除去してレジンや金属、セラミックなどの詰め物を入れます。
知覚過敏であれば知覚過敏用のお薬(シュウ酸カリウムなど)を塗布します。
診断には視診のほかレントゲンが必要です。
シュミテクトなどの知覚過敏用の歯磨き粉を用いると、知覚過敏の場合は痛みが治まることがありますが、むし歯で歯に穴が開いてしまったようなケースでは痛みが取れることはありません。

さらにむし歯が進行し、歯の神経が持続的に痛みを出してくる(何もしていなくても痛い)と、神経がお亡くなりになるまで痛みが取れる事はありません。
ここまで進行すると、抜随といって、歯の神経を取る処置を行う必要がでてきます。
歯の神経のお部屋を清掃し、歯を補強し、詰め物や被せ物を入れます。
治療期間は1〜2ヶ月程度ですが、歯髄がお亡くなりになり、さらに感染を起こしているようなケースでは、感染を除去するためにさらに長く治療期間がかかることもあります。
そのため、決して痛みを放置することはしないでください。

抜随をすると痛みは楽になりますが、神経は二度と再生することはありません。その結果、感染に弱くなったり、歯がもろくなり折れてしまう事もあります。
そのため、抜随に至る前にむし歯や知覚過敏の処置を行うことが必要です。

放置して良いむし歯はありません。初期むし歯であっても進行することはありますので、かかりつけの歯科で進行していないかどうかをちゃんと継続してみてもらう必要があります。

初期むし歯にはフッ素塗布や定期的なクリーニングが有効です。
また、当院では、初期のむし歯や知覚過敏に限り、Er-YAGレーザーを用いた治療ができます。
歯の状態、患者さんのご要望により、多種多様な治療プランを考えてまいりたいと思いますので、ご希望の方はお気軽に当院スタッフまでお知らせください。