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第49回日本語口腔インプラント学会学術大会その2 副鼻腔炎について

9月20日〜22日開催の第49回日本語口腔インプラント学会学術大会に参加してまいりました。
インプラント埋入のためには、さまざまな解剖学的形態を理解する必要があります。
上顎臼歯部への埋入には上顎洞について理解する必要があります。
久留米大学医学部耳鼻咽喉科の佐藤先生の講演が面白かったので、記載したいと思います。

上顎洞のトラブルに最も関与するのは、上顎洞の自然口と中鼻道自然口ルートです。上顎洞炎の主な原因は、中鼻道自然口ルートの閉塞性病変による上顎洞の換気と排泄不全です。上顎洞を含めた副鼻腔炎治療の基本理念は、各副鼻腔の換気と排泄を十分にし、副鼻腔粘膜を正常化させ、副鼻腔炎を治癒に導くことです。

仮にインプラント体が上顎洞内に突出しており、何かしらの原因により上顎洞炎をおこしており、上顎洞粘膜の肥厚があったとしても、抗生剤の静注、内服、内視鏡による手術など耳鼻科との連携によりインプラント体を保存することができる可能性があります。

インプラント体のオステオインテグレーションが獲得されており、自然口の閉塞がなく、上顎洞内に粘液の貯留がなく、副鼻腔の換気と排泄が保たれている場合、必ずしも撤去が必要ではない場合があるという事です。
もちろん、インプラント周囲炎などインプラント体が炎症を起こしている場合、抜去が必要になるケースがあります。要するに、どこに上顎洞炎の炎症を起こす原因があるか、ということをしっかり調べる必要があるということですね。

 

鼻がつまる、黄色い鼻水がでる、頬部から頭にかけて痛む、目の奥に痛みを感じる、奥歯が痛い、などが副鼻腔炎の症状です。
副鼻腔炎はCTを撮影することではっきりと分かりますので、お気軽にご相談くださいね。