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なかなか治らない口内炎

なかなか口内炎が治らないという患者さんにときどきお会いします。

これまで内科、歯科、耳鼻咽喉科と受診したけれど、口内炎だろうから様子を見ましょうと言われ、複数件医療機関を受診されておられる事が多いです。

多くの方は口内炎であったり、入れ歯があっていないために傷になっていたり、原因を取り除けば自然と治るケースが多いのですが、中には注意を要する疾患が隠れていることもあります。

例えば、口腔カンジダ症やヘルペス性口内炎といったウイルスや真菌の感染症も口内炎と似た症状を呈しますが、治療にはは服薬が必要になります

扁平苔癬や白斑症といった角化性病変も診療の場ではよく拝見します。特に白斑症は前癌病変と言われ、経過を注意深く見ていく必要があります。

しかし、中でも一番気をつけなければならないのは、やはり悪性腫瘍です。

例えば舌癌は口腔がんの約9割を占めます。まわりに比べて真っ白な事が多く、患者さん自身が気づかれることが多いのですが、早期の場合は痛みがなく、放置される方も多いです。
進行すると潰瘍を形成し、痛みや、出血、強い口臭を伴います

頸部リンパ節への早期の転移を行い、早期に進行するタイプもあります。

残念なことに、口腔がんの診療に携わったことのない医師や歯科医師も非常に多いため、口内炎でしょうと言われて放置される方も非常に多い状況です。

私は九大の口腔外科に在籍していた頃に毎日のように口腔がんの患者さんの治療に携わってきましたが、残念ながら手の施しようがない状況で口腔外科を受診される方も多くおられました。

二週間以上治らない口内炎は、絶対に放置してはいけません。

つばめデンタルクリニック川西では、少しでも悪性の腫瘍の可能性がある患者さんには口腔外科の受診を勧め、バイオプシーを受けて診断をつけることを推奨しています。
できる限り早期に発見し、治療を受けることで予後が良くなります。

どうか、口内炎がなかなか治らなくて困っておられる方は、早急にご相談ください。

一人で悩まないで下さいね。