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奥歯が崩壊すると、前歯もダメになりますよ

最近野生動物による人への影響が問題視されています。特に熊の被害は毎日のようにニュースになっています。

今年の夏は暑かったので、ドングリなど木の実が不作だったことから、人里に下りて民家の柿の木などを食べているようです。

そこに居合わせてしまったら、恐怖以外の何者でもないですね!なんせ、ヒグマの噛む力は500〜600キログラムに達すると言われていますから、噛みつかれたらあっという間に骨折、臓器は損傷してしまいます。

ちなみに、各種動物の噛む力は以下の通りと言われています。

1. ライオン: 約270〜320キログラム

2. クロコダイル: 約1,100〜1,360キログラム

3. ヒョウ: 約360キログラム

4. アフリカゾウ: 約3,630キログラム

5.イヌ:チワワなど小型犬で約45キログラムからロットワイラーの約320キログラムまで様々。

6.ヒト:一般的には約32キログラムから約90キログラムの範囲にあり、おおよそ体重と同じくらいの力があると言われています。年齢、性別、歯の健康状態によって異なります。

過剰な咬合力がかかってしまうと、歯にヒビが入ったり、折れたり、歯根膜が傷ついたりして痛みが出ます。

歯周病も進行しますので、歯がぐらついてしまうこともあります。

そうなると、噛めなくなるため、歯周病治療や根管治療などを行うのですが、歯の根が折れたり、歯周病が重度に進んでしまうと、歯の保存が難しくなってしまいます。

何らかの原因で奥歯がなくなってしまうと、当然奥歯で噛めなくなる分前歯に負荷が大きくかかることとなり、臼歯は根が2、3本あるため垂直的な咬合力にも耐えられますが、前歯は根が1本しかないため、過剰な咬合力に耐えられなくなり、徐々に前歯がぐらつき、動き始めます。

そうなると前歯が外に広がったりして(フレアアウト)、歯並びが悪くなり、さらに前歯の歯周病が進行して噛めなくなります。

そのため、奥歯で噛めるということが非常に重要です。

今回は奥歯が崩壊したため、噛めなくなり、前歯がどんどんすり減ってきたため、臼歯をインプラントにより補綴したケースを紹介します。

体格の良い男性です。右側の臼歯がもともと欠損しており、左でばかり噛んでいるとだんだん左が悪くなってしまってぐらぐらしてきた、という状態です。

奥が噛めないので、前歯で噛むことが増え、だんだんすり減ってきた、詰め物も何回も外れる、と、お悩みでした。

レントゲンでも左下の奥歯のエリアは歯周病が進行しており、固いものが噛めない状態でした。

まだお若く、男性で体格も良いため、しっかり噛めるインプラント治療を説明したところ、治療をご希望されました。

まずは右下にインプラントを埋入して早期に右が噛めるように治療します。

右が噛めるようにならないと、左の治療に移ることができませんよね。インプラントが機能するようになるまで、左はなんとか歯周病治療を行い、残す必要があります。

患者さんには歯ブラシのトレーニングと歯周病の治療を行い、何とかインプラントの上部構造(仮歯)が入るまで、持たせることができました。

右が噛めるようになると、左もしっかり噛みたい、との事で、左下の臼歯も抜歯してインプラントの埋入を行います。奥歯で噛めるようになると、前歯の負荷が減ります。そのため、詰め物が取れることもなくなり、すり減りもゆっくりになることが期待されます。

奥歯で噛めないと、前歯が悪くなります。

前歯の歯並びが悪くなってきた、前歯の詰め物がすぐに取れる、前歯が揺れてきた…

こういった症状をお持ちの方は、早めにご相談ください。

つばめデンタルクリニック川西では、しっかりとした奥歯の噛み合わせを作ることを推奨します。

歯には体重程度の負荷がかかります。前歯だけでは絶対に支えられないので、しっかりとした奥歯の噛み合わせを手に入れて、しっかりとお食事を噛んで食べましょう。