他院様でインプラントを埋め、何らかの問題や不備があって来院される患者様へ
他院で埋めたインプラントの調子が悪い。
ちょっと見てほしいな、という患者様へのお願いです。
インプラントに関する診療は原則自由診療です。インプラント撤去、周囲炎の消炎など一部健康保険適応になることもありますが、上部構造の不備などは保険が効きません。
例えばスクリューの緩みを締めるだけ、とおっしゃられても、インプラント体は数多く種類があり、それぞれメーカーによってスクリューが異なります。
スクリューを締める道具もメーカーにより異なります。
そのため、埋めたインプラントのメーカーが分からない、メジャーなメーカーではない、などの場合はスクリューを締める事ができない事もあります。
場合によっては、実はスクリューが緩んでいるのではなく、インプラント体が緩んでいることもあり得ます。
また、他院様で埋めたインプラントに手をつけることで、責任の所在が分からなくなり、今後埋めた医院様での保証が受けられなくなる可能性があります。
そのため、埋めた医院様が閉院した、非常に遠方(飛行機や新幹線でないと通えない距離、海外で埋めた)、とても痛くて腫れて眠れない、埋めた医院様とトラブルになった、などやむを得ない事情がある以外は、まずは埋めた医院様でのご相談をお願いします。
その上で、問題解決できない場合はいつでもご連絡ください。
インプラントを埋めた後には、何のメーカーのインプラントをいつ埋めたかを示すインプラントカードがもらえます。
学会規定のもの、メーカー規定のもの問わず、インプラントカードは大切にお持ちください。そして、インプラントに不備がある場合は必ず医療機関へカードをお持ちください。
カードがあると、インプラントに不備がある場合の対応が早いです。
ご理解いただけますと幸いです。
よろしくお願いします。