ご予約はコチラ

診療時間
9:00~13:00/14:00~18:30
※月曜午後は、17:00まで診療
休診日
木曜、土曜午後、日曜、祝日

お知らせ

マイクロスコープを使った根管治療(マイクロエンド)と裸眼の根管治療にはこんなに差があります。

歯科の治療はとても細かい作業が多いです。

特に根の治療や外科処置は、裸眼だと物理的に難しいです。歯の内部の神経のお部屋(根管)はとても小さく、とてもではないですが裸眼では細かなところまで見えないことがあります。

マイクロスコープを使って行う治療の一つに、根管治療というものがあります。

神経までむし歯が進行していた場合、汚染された神経の治療を行います。具体的には、歯の神経の入っているお部屋(根管)を綺麗に掃除します。

また、以前神経をとった歯が感染を起こしてきた場合にも根管を綺麗に掃除して除菌する必要があります。主として歯の神経のお部屋に行う治療のことを根管治療といいます。

上顎の第一大臼歯は一つの歯に根が3本あります。一本の根につき1本の神経のお部屋(根管)がありますが、たまに一本の根に2本根管がある事があります。

それでは、裸眼とマイクロの違いを見てみましょう。対象は左上の第一大臼歯です。同一歯を裸眼とマイクロで見比べてみたいと思います。

こちらが裸眼です。

ぼんやりと、黒い影が3つ見えますね。これは根管口といって、神経のお部屋の入り口です。

裸眼だとだいたいこんな感じで見えますから、3本の根管の治療を行う事になります。

マイクロスコープで拡大して形成すると、こうなります。

なんと、3つだと思っていた根管口が4つあることが分かりますね!裸眼だと見落としていたかもしれません。ちなみに、加藤は視力2.0ありますが、裸眼で根管治療はできません。

通常はルーペを用いて視野を拡大して治療を行いますが、分からない場合はマイクロでみます。

根の中を埋めるとこうなります。

この4つ目の根管が見落とされていると、そこが汚染源となります。汚染源を残してしまうと細菌感染が起こり、根尖病巣ができ、痛みが出てきたり、膿が溜まったり、腫れたり、歯がぐらついたりしてきます。

根管治療を行っているけれど痛みが続く方は、もしかするとこの裸眼では見えない根管が見落とされている可能性があります。根にヒビが入っている、折れている、歯周病が進行している、など、根管治療を行っても痛みが取れないケースは意外と他に原因があることも多いのですが、気になる方はマイクロスコープで中を見てみると、案外原因がわかる事があります。

歯科の治療は日進月歩。マイクロスコープも光学印象も、CTも、20年前には一般の診療所には存在しませんでした。今は時代が変わって、それらが一般的になってきましたね。見えないものがよく見えるようになることは素晴らしいことです。

外科もマイクロスコープを使うとよく見えるので、良いですよ!